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一般社団法人 虎ノ門中村クリニック神谷町院
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脂質代謝異常

脂質代謝異常

脂質代謝異常とは、LDLコレステロールやHDLコレステロール、トリグリセライドといった脂質が血液中で異常に増加もしくは減少している状態で、血液中の脂質バランスが崩れてしまうことをいいます。 多くの場合、カロリーの過剰摂取やアルコールの過剰摂取など、生活習慣の乱れが主な原因となります。このほか遺伝子異常を原因とした脂質代謝異常があります。

そのほかにも、糖尿病やクッシング症候群、甲状腺機能低下症、ネフローゼ症候群などの病気に関連して脂質代謝の異常が引き起こされることもあります。また、ステロイドや経口避妊薬などの薬剤によって生じることもあります。

脂質異常の危険度チェック

以下に当てはまる方は健康診断の結果にご注意ください。

  • 家族に脂質異常症や動脈硬化症の人がいる。
  • 高血圧である。
  • お酒を飲む習慣がある。
  • 痛風である。
  • 肥満傾向である。
  • 運動しない。
  • 血糖値が高い(糖尿病の方も含む)
  • 脂っこい食べ物や肉が好き。
  • 甘いものや乳製品、果物が好き。
  • ついつい食べ過ぎてしまう。
  • タバコを吸う。

脂質代謝異常の症状

脂肪代謝異常は、特別な症状を認めない事が多く、血液中の脂質成分の異常な値から発見されます。自覚症状の少ない脂質代謝異常ですが、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞など重篤な病気を引き起こす可能性のある危険因子です。

脂質代謝異常の検査

脂質代謝の異常は、血液検査によって検出されます。具体的には、LDLコレステロールやHDLコレステロール、トリグリセライドといった脂質の血液状態を、血液検査を通して調べます。検査は空腹時に行うことが正確な結果の評価のためにも重要です。 また、脂質代謝異常は、何かしらの病気を背景として引き起こされることもあります。自覚症状や身体診察の状況を通して基礎疾患(原因となっている病気)の存在が考えられる場合、血糖値の測定、甲状腺機能、腎機能などを評価するための血液検査・尿検査などが適宜検討されます。

脂質異常の3つのタイプ

  • トリグリセライド値が高い(150㎎/dl以上)
    HDLコレステロールが減少しLDLコレステロールが増えやすい状態となっています。
  • HDLコレステロール値が低い(40㎎/dl未満)
    LDLコレステロールが増えやすい状態。
  • LDLコレステロール値が高い(140㎎/dl以上)
    LDLコレステロールが多すぎる状態。

脂質代謝異常の治療

脂質代謝異常の治療には生活習慣の改善は必要です。過食を控え、動物性の油(飽和脂肪酸)を控えることは重要です。食事療法、運動療法によっても改善があまりされない場合には、スタチン系、陰イオン交換樹脂、小腸コレステロールトランスポーター阻害剤、フィブラート系などの各種薬剤の使用も検討されます。

脂質代謝異常の予防

LDLコレステロールが高い方は、飽和脂肪酸を含む食品を減らし、不飽和脂肪酸を含む食品を増やす食事に心がけましょう。また、コレステロールを多く含む、卵黄、卵、魚卵、レバーなどは減らし、野菜を積極的に食べるようにします。

リグリセライド(中性脂肪)が高い方は、糖質やアルコール、摂取カロリーを抑えるように心がけましょう。

飽和脂肪酸を含む食品

乳製品・牛肉・豚肉・ベーコン・ソーセージ・マーガリン・ショートニングなど

不飽和脂肪酸を含む食品

オレイン酸(オリーブオイル・菜種油・ひまわり油等など)、α-リノレン酸(サラダ油、しそ油、菜種油、えごま油など) EPA、DHA(さば、さんま、本まぐろ、まいわし、はまち、真鯛、うなぎなど)

当院での検査・治療の流れ

症状・生活状況のヒアリング
栄養指導

採血

投薬開始または経過観察

投薬開始後、改善具合、肝機能障害等副作用がないかの確認のため1か月後に採血・

経過観察の方は2-3か月後に採血・

食事状況のヒアリング・栄養指導

脂質値が十分に低下したら、3~4か月に一回の血液検査でフォローアップを続けます。(リフィル可・オンライン診療可)

動脈硬化リスクの評価のため頸動脈エコーを6~12ヶ月に一回行います。 脂肪肝の可能性がある方は「腹部超音波検査」を行います

※ 治療の過程でさらに詳しい検査が必要と判断した場合は、連携病院や基幹病院を紹介することもあります。

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