息切れ、息苦しい、呼吸困難

息切れ、息苦しい、呼吸困難

息切れ、息苦しい、呼吸が上手くできない、息が詰まるなどの症状は「呼吸困難」に含まれ、呼吸器系疾患である肺炎、気管支炎、喘息、肺がんなどで多くみられる症状です。そのほか、心疾患や貧血、消化管出血、神経疾患、過換気症候群などの疾患でも呼吸困難の症状がみられます。以下は呼吸困難を引き起こす疾患の例です。

呼吸困難が起こる状況

呼吸困難は、息苦しさがどんな風に起きたかなど、詳しい情報は診断に役立ちます。例えば、突然なのか日々感じているのか？運動時なのか安静時なのか、などです。呼吸困難が急激に行った場合は急性、徐々に呼吸困難を感じていた場合は慢性の呼吸困難と考えます。また、呼吸困難が起きた状況が運動時の場合は労作時呼吸困難となり、安静時に起きた場合は安静時呼吸困難となります。

呼吸不全について

空気から酸素を取り入れ、体内の炭酸ガスを排出することが呼吸の大きな役目です。呼吸不全とはこの機能がうまく果たせなくなっている状態です。血液中の酸素が減少すると低酸素血症となりますが、採血により動脈中の酸素分圧を調べることで確認します。

呼吸不全と呼吸困難は別のもので、呼吸困難でも呼吸不全に陥っていない事もあります。またこの逆もあります。呼吸不全の場合は酸素吸入が必要ですが、呼吸困難で呼吸不全でない場合には必要ありません。

緊急度の高い呼吸困難

呼吸困難の原因が気管支喘息の発作であったり、肺血栓塞栓症、自然気胸の場合は、早めの受診が必要です。また、気管が咽頭浮腫を起こしている場合は命に関わる場合もありますので、できるだけ早い受診が必要です。

※ 治療の過程でさらに詳しい検査が必要と判断した場合は、連携病院や基幹病院を紹介することもあります。