診療予約
TOPへ
一般社団法人 虎ノ門中村クリニック神谷町院
虎ノ門中村クリニック
03-6823-1409
オンライン予約

待ち時間の目安

肺炎

肺炎

肺炎とは肺の抹消にある肺胞に起こる炎症の事をいいます。肺炎には肺に炎症を起こす病原微生物の種類により、非細菌性肺炎と細菌性肺炎に分けられます。

非細菌性肺炎

非細菌性肺炎の種類にはウイルス性肺炎、マイコプラズマ肺炎、クラミジア肺炎などに分けられます。

ウイルス性肺炎

ウイルス性肺炎の原因ウイルスとしてはインフルエンザウイルス、新型コロナウイルス、サイトメガロウイルス、RSウイルス、麻疹ウイルスなどがあります。

マイコプラズマ肺炎

マイコプラズマとは最近とウイルスの中間のような微生物で、このマイコプラズマに感染して肺に炎症がおこるものをマイコプラズマ肺炎といいます。このマイコプラズマ肺炎には呼吸器感染症で使われている抗生物質が効きません。そのかわりテトラサイクリン、マクロライドと呼ばれる薬が卓効を示します。

クラミジア肺炎

この肺炎はセキセイインコや、オウム、鳩などを介して感染します。これら鳥で病原体であるクラミジア・シッタシーに感染・発病した鳥が近くにいる場合、飛散した鳥の排泄物を人間が吸い込むことで感染します。病気の鳥を飼っていて、飼い主も風邪のような症状が出た場合には早めの受診をおすすめします。

細菌性肺炎

細菌性肺炎は一般細菌の感染によっておこる肺炎です。通常はウイルス感染が起きて気道粘膜が損傷を受け、ここに細菌が感染することで二次感染がおこります。細菌性肺炎の主な原因菌は以下です。

肺炎球菌

細菌性肺炎の原因菌として代表的なものは肺炎球菌によるものです。抗生物質が発達したおかげで大葉性肺炎など重症化することはまれになりました。

黄色ブドウ球菌

黄色ブドウ球菌も肺炎を起こします。抗生物質のほとんどに耐性を示す黄色ブドウ球菌(MRSA)が近年大きな問題となっています。

インフルエンザ杆菌[かんきん]、緑膿菌[りょくのうきん]

インフルエンザ杆菌による肺炎もありますが、この菌の場合には「慢性の呼吸器病をもっている人」に、くり返し急性の気道感染を起こすのが問題です。同じように、緑膿菌というやっかいな菌があり、気管支拡張症やびまん性汎細気管支炎[はんさいきかんしえん]などの基礎疾患をもつ人の気道にすみついて、治療をしてもなかなか取り除くことができません。

レジオネラ菌

レジオネラ菌による肺炎があります。感染経路として、建物の屋上などに設置されている冷却塔(クーリングタワー)、エアコンなどの空調設備や給湯系を介した感染や、土壌・河川などの自然環境からの感染が知られています。日本では、消毒が不十分な温泉や銭湯での感染が多いことも上げられます。治療にはマクロライド、リファンピシン、ニューキノロンなどが有効です。

マイコプラズマ肺炎やクラミジア肺炎(非定型肺炎)

マイコプラズマ肺炎やクラミジア肺炎は、一般の細菌性肺炎で効果のあるペニシリンやセフェム系抗生物質が効ない肺炎で、マクロライド系、ミノサイクリン系、ニューキノロン系抗菌剤を用います。非定型肺炎は若年者に比較的多い肺炎です。

肺炎の症状

肺炎のおもな症状には発熱、咳、膿性痰、胸痛があります。重症化すると呼吸が困難になったり意識状態が悪くなる事もあります。

肺炎の治療

肺炎の治療には、検査で原因となっている病原体の特定を行い、細菌が原因と考えられれば抗菌薬を用います。ウイルスが原因であれば抗ウイルス剤を用います。軽症の場合は通院による治療が可能です。中等症・重症の場合や高齢者の場合は入院が必要な場合があります。

当院での検査・治療の流れ

詳細なヒアリング・診察

採血・レントゲン検査

抗生剤治療(点滴治療)・ CT検査
入院治療
(最適な病院をご紹介いたします)

※ 治療の過程でさらに詳しい検査が必要と判断した場合は、連携病院や基幹病院を紹介することもあります。

医療機関の方へ
03-6823-1409 診療時間