下血はおしり(肛門)から血が出ることをいいます。排便時に鮮血が出たり、ワイン色や黒色の便(血便)が出ることもあります。下血や血便が見られる病気はいくつかあります。以上のように肛門から血が出た場合は早めの受診をお勧めします。
下血や血便を起こす疾患には以下が考えられます。
血便にはいくつかの種類があります。便の見た目によって考えられる疾患が違ってきますので血便が認められた場合は、便の色や痛みがある場合は痛む場所などを診察時に医師に伝えてください。 以下は便の見た目と考えられる疾患です。※これらは代表的なものであり出血量などにもよって異なります。自己判断せずに検査を行ってください。
便中ヘモグロビン検査、直腸診で痔核の有無の確認、超音波や採血検査を行います。特に、若い方でも大腸癌の家族歴のある方は要注意です。家族性腺腫性ポリポーシスは大腸の多発性腺腫を主徴とする常染色体優性遺伝性の病気で放置するとほぼ100%の症例に大腸癌が発生します。家族歴のある方は腫瘍検索を早めに行うことをお勧めします。
下血・血便の治療には、まず原因となっている疾患の特定が必要です。このため下血・血便が出た場合は早めに受診してください。
症状のヒアリング・腹部診察
腹部超音波検査で確認
必要に応じ採血を実施
内服治療開始
再診
※ 治療の過程でさらに詳しい検査が必要と判断した場合は、連携病院や基幹病院を紹介することもあります。