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流行りのビタミンAについて詳しく説明してみました②

投稿日:2021/02/21

ビタミンA塗布による炎症をA反応といいますが、好転反応ではないので注意が必要です。 

皮膚中に過剰にレチノイン酸が増えると、レチノイド受容体や処理する酵素が追い付かない結果、免疫細胞が活発化し炎症を導く物質を放出して肌荒れ(炎症)引き起こしているのです。ですから、炎症が起こっている状態でさらにビタミンAを塗布し続けると、肌は炎症によるダメージを受けてしまうので、肌状態を確認しつつスキンケアに取り入れていく必要があります。 

慎重にビタミンAを肌に取り入れるためには、ビタミンAのサプリも同時摂取し、ビタミンA受容体の数を増やしたり、抗炎症作用のあるビタミンC配合化粧品なども一緒に取り入れるのも良いかもしれません。他、相性が良いとされている成分は、ユビデカレノン(抗酸化作用)、チオクト酸(抗酸化作用)、フェルラ(米ヌカエキス:美白作用)言われています。また、炎症が強くでた場合には、一時的にビタミンAの塗布を中止し、バリア機能の回復させるためにセラミド入り化粧品を塗布しても良いです。 

ビタミンAを最初から使用するのは肌刺激が不安…という方は、β‐カロテンというビタミンA前駆体が配合されている化粧品などから初めてみるのも良いかもしれません。ビタミンAに比べ即効性は感じにくいかもしれませんが、穏やかに作用し、長期的に使用する事でビタミンAと同様の効果が期待出来ます。 

タミンAによるA反応は、起こりやすい人と起こりにくい人がいます。起こりやすい人の特徴としては、レチノイド受容体を作る酵素やビタミンAをつくる酵素が生まれつき少ない人、また日光に敏感な人の方がビタミンAの処理能力が低いと考えられています。 

 

ビタミンAは絶え間なく壊れていくため、毎日のスキンケアで皮膚に外用した方が、確実に老化予防につながります。もちろん、体内に取り込むことは大事ですが、食事だけで皮膚内のビタミンAレベルを回復させるのは時間がかかりすぎるのです。 

ビタミンAを摂取するための食材は、レバー、にんじん、トマト、レバー、にんじん、ウレンソウ、かぼちゃ、すいか、卵黄です。内面と外どちらからも取り込む事が出来ると一番良いですね。 

 

ビタミンA配合コスメは、現在多く販売されていますご使用の際は、ぜひ医療機関などで肌状態を確認しながら使用を継続してください自分の肌に合った正しいスキンケアで若々し素肌美人を目指していきましょう(^^)/✨

 

前駆体…物質が生成する前の段階のことを示す。