鼻の中には毛細血管が豊富で粘膜の薄いキーゼルバッハ部位という部分があります。この部分を指で触ったり、外部から刺激されると毛細血管が破れ鼻血を起こします。ほとんどの場合はキーゼルバッハ部位ですが、鼻腔の後方から出血することや副鼻腔からの出血が鼻に流れ込んで出る鼻血もあります。
鼻血の原因としては外部からのキーゼルバッハ部位への刺激により起こる鼻血のほか、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎により鼻汁が多く、鼻をよくかむことで粘膜があれて鼻血を起こすことがあります。内科的な原因としては高血圧、肝硬変、動脈硬化、血小板減少、白血病などの病気が原因となることもあります。
鼻血が出たときは鼻のふくらんだ部分を両方から指で押さえ、頭を少し下に向けた状態にすると数分で止まります。通常は数分で止まる鼻血が大量であったり、繰り返す場合は、他の原因が考えられますので受診して検査を受ける事をおすすめします。検査には内視鏡を使い鼻腔のうしろまで観察し、出血部分を確認します。また、場合によってはX線検査を行います。アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎など鼻血の原因となる病気がある場合は、この治療を行います。
症状のヒアリング・鼻腔検査
血圧測定
出血源の確認
血液凝固異常が疑わしい場合は採血検査
止血剤での止血
CO2レーザーでの止血
再診
止血確認
※ 治療の過程でさらに詳しい検査が必要と判断した場合は、連携病院や基幹病院を紹介することもあります。