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一般社団法人 虎ノ門中村クリニック神谷町院
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湿疹

湿疹

湿疹は皮膚に炎症が起こる状態を指し、皮膚炎と同じ意味で使用される病気です。その原因はさまざまで、発症も乳幼児から高齢者までと幅広い年齢層で起こります。重症度や治療期間についても異なり、長引く場合はがんの原因となることもあります。

湿疹

湿疹の原因

湿疹には大きく分類して5種類あり、それぞれ原因も異なります。

接触皮膚炎

接触性皮膚炎はアレルギーとなる原因物質(アレルゲン)との接触によって起こります。アレルゲンには植物や昆虫など自然界のものから化学物質、金属などがあります。

アトピー性皮膚炎

皮膚のバリア機能が低下している状態に、さまざまなアレルゲンやストレスを原因として発症します。

脂漏性皮膚炎

皮脂の分泌が多く、過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まったり、常在するマラセチアが増殖することで発症します。

ビタール苔癬

ビタール苔癬はかゆみが強いのが特徴で、物理的な刺激や金属アレルギーが原因と考えられています。首の後ろ、わきの下、陰部などに発症しやすい病気です。

尋常性湿疹

尋常性湿疹は上記4つに当てはまらない原因で発症した湿疹で貨幣状湿疹、うっ滞性湿疹などがあります。その主な原因はアレルゲンへの暴露、乾燥、細菌感染などが考えられます。

好酸球性膿疱性毛包炎

好酸球性膿疱性毛包炎は、とても痒いニキビのような発疹が顔に出たときに疑う病気です。顔にできる事が一番多く、そのほか頭や首、手のひらにできることもあります。確定診断には皮膚生検を行います。治療については、インドメタシン ファルネシル(インフリーカプセル)またはアセメタシン(ランツジール錠)を使用します。

湿疹の検査

湿疹の診断には視診でまず確認します。湿疹は原因を知ることが治療に一番重要なので、視診・問診から発症原因を調べます。湿疹の原因がアレルゲン、好酸球の異常、内臓疾患が原因と考えられる場合は、血液検査によるアレルギー検査を行います。湿疹は癌などの内臓疾患が原因になる場合や、皮膚がんの症状と似ているため、このような病気が疑われる場合は精密検査が必要です。

湿疹の症状の経過は、初期にはかゆみのある赤いぶつぶつした皮疹が生じます。その皮疹が一定の範囲の皮膚に広がると水膨れのような水疱が出来上がります。かゆみが強い場合、搔きむしることで皮膚が傷つきそこから細菌感染が生じて膿をもち発熱することがあります。

湿疹の治療

湿疹にはステロイド薬が使用されます。全身に湿疹が現れている場合にはステロイド薬の内服をします。細菌や真菌に感染している場合は、抗菌剤・抗真菌薬の塗り薬の塗布や内服をします。

ステロイド外用薬
ステロイド外用薬は、湿疹の部位や状態に応じて、軟膏、クリーム、ローションなどを使い分けます。ステロイド外用薬を使いたくないと言われる患者さんもいらっしゃいますが、症状に応じて適切に使えば、副作用のリスクも少なく、早くかゆみから解放してくれる有効な手段です。

抗アレルギー薬
抗アレルギー薬にはかゆみを軽減する作用があります。ただ湿疹そのものを治す作用はありませんので、ステロイド外用薬と併用します。つらいかゆみから早く離脱するための目的で用います。

湿疹

当院での検査・治療の流れ

症状のヒアリング・外部診察
採血精査

皮膚検査

内服治療開始

再診

※ 治療の過程でさらに詳しい検査が必要と判断した場合は、連携病院や基幹病院を紹介することもあります。

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