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胃腸炎とは

投稿日:2021/05/11

胃腸炎とは(内科

胃腸炎とは胃、小腸、大腸に炎症をおこす事で、ウイルス性胃腸炎と細菌性胃腸炎と大きく分けて二つに分類されます。

ウイルス性胃腸炎は胃や腸に侵入したウイルスにより胃腸の働きが悪くなる事により嘔吐や下痢の症状が現れます。胃腸炎を起こす主なウイルスとしてはノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスがあり、いずれも秋から冬に流行する事が多くあります。

感染経路は主に人から人への感染とウイルスに汚染された食物からの感染に分けられ、食品からの感染は貝類からの感染が多く報告されています。
人から人への感染については、感染者の嘔吐物や便を触ってしまった手を介してや、乾燥した嘔吐物が飛散する事でウイルスが拡散し、それを吸い込む事で感染するケースもあります。

検査・診断

胃腸炎の診断は、症状が出る数日前にさかのぼり食べたものを伺うのに加え、迅速診断キットにて抗原検査を行います。

細菌性胃腸炎が疑われる場合は血液検査により炎症反応(CRP値の上昇)や白血球数の増加が見られないかを検査します。

治療

胃腸炎の治療は、主に脱水症状の防止の為の水分補給と整腸剤や乳酸菌製剤の内服、点滴治療になります。
(細菌性胃腸炎の場合は抗菌薬を使用する場合もあります)

特に乳幼児、高齢者で下痢などによる脱水症状がみられる場合は、点滴治療が必要なため自己判断せずに早めの受診をおすすめします。