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一般社団法人 虎ノ門中村クリニック神谷町院
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関節リウマチ

関節リウマチ

自己免疫現象は炎症が自然に治るのを妨げる一つとして知られています。関節リウマチは、シトルリン化ペプチドに対する自己抗体(抗CCP抗体)などがその一部を反映します。また、最近明らかになったものでは抗CCP抗体以外に抗カルバミルペプチド抗体などがあります。これら自己抗体の抗体価が高い場合や、自己抗体の認識する抗原エピトープの種類が多い場合などは、リウマチ体質が強くなり、関節の外傷などをきっかけとして関節リウマチが発症しやすくなります。

日常生活で関節を痛めた場合、腫れや痛みがおこります。これは痛めた組織を修復するための炎症反応です。通常しばらくすると自然治癒力により治りますが、リウマチ体質を持った人の場合、いつまでたっても関節の痛みや腫れがひかず、炎症が数ヶ月続く場合があります。炎症が3~6か月以上と遷延すると、関節を構成する軟骨や腱・靱帯などの支持組織や骨が徐々に浸食され、破壊されます。 この破壊の結果、関節が変形してしまい、関節としての正常な機能が戻らなくなってしまいます。この関節の機能障害のことを関節リウマチといいます。

関節リウマチの原因

リウマチは、自己免疫に異常を起き関節を構成する骨や軟骨、腱・靱帯を外敵とみなし攻撃することが原因です。いまだに原因がよくわかっていませんが、細菌やウイルスの感染、ストレスなどをきっかけに発症することがあります。

関節リウマチの症状

関節リウマチの主な症状は、関節の痛みとこわばりです。痛みは全身どの関節にも生じる可能性があり、この中でも手首、手指の関節に多くおこります。炎症を伴った痛みが長期間続きと関節の軟骨や骨が破壊され、関節の変形、こわばりを引き起こします。このほか炎症が強ければ発熱、倦怠感、体重減少といった全身症状が生じることもあります。関節の腫れや痛みが長引いたり、複数の関節が痛んだり、これらを繰り返す場合は、早めに診察を受ける事が大切です。

関節リウマチの検査

各検査により関節リウマチの診断と、炎症の強さや関節病変の進み速さを判定と治療効果の判定を行います。

血液検査

血液検査では、リウマチで上昇する項目の測定をします。得られた結果は診断時や治療の効果判定、副作用の確認のために重要です。

リウマトイド(リウマチ)因子(RF)
関節リウマチの約80%の方でリウマトイド因子陽性となります。

抗CCP抗体
関節リウマチの検査のひとつで、診断を行う上で有用性の高い検査方法です。

MMP-3(マトリックスメタロプロテイナーゼ-3)
関節内の炎症が強いとマトリックスメタロプロテイナーゼ-3が増加します。関節リウマチの診断や治療効果を確認するために用います。

画像検査

関節エコー(超音波)検査
関節エコーにより関節に炎症が起きているかどうかを確認します。また、治療の効果を判定するため、定期的に検査いたします。

X線(レントゲン)検査
X線(レントゲン)検査により骨の変形や関節の状態、骨破壊の有無を確認します。

尿検査

尿検査は、治療の段階で薬の副作用が無いか、腎臓に影響が無いかを調べます。

関節リウマチの治療

関節リウマチの治療は病気の重症度や日常生活の不自由さなど、総合的に判断して、基礎療法、薬物療法、リハビリテーション、手術療法が検討されます。関節リウマチで破壊された軟骨や骨、関節は再生することができないため、早期の診断と治療がとても重要です。

※ 治療の過程でさらに詳しい検査が必要と判断した場合は、連携病院や基幹病院を紹介することもあります。

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