インフルエンザウイルスによる呼吸器感染症をインフルエンザといいかぜ症候群のひとつです。インフルエンザの特徴として全身症状のほか、他のウイルス性の風邪にくらべ症状が強いのが特徴です。また、伝染性も強いことから大流行を引き起こす事もあるため流行性感冒[りゅうこうせいかんぼう]ともいわれます。インフルエンザウイルスにはA、B、Cの3種類の型があり特にA型は世界的に大流行を起こす事で知られています。
インフルエンザにかかった場合、1~3日の潜伏期間を経て、高熱や鼻水、のどの痛みなど、通常のかぜに比べ激しい症状が出ます。また、頭痛、関節痛、腰痛、筋肉痛などの全身症状を伴うのが特徴ですので、流行時の臨床診断は比較的容易です。 そのほか15~30分程度でインフルエンザウイルスを検出できる迅速診断キットもありますので、簡単に病原診断が可能です。
からだの抵抗力の落ちた人はインフルエンザウイルスによるウイルス性肺炎も起こりえますが、細菌の二次感染で細菌性肺炎にかかってしまうこともあります。 肺炎を起こすと場合によっては命にかかわることもあります。一度下がりかけた熱が再度高熱となり、咳など呼吸器症状が激しくなってきたら要注意です。
インフルエンザの治療にはインフルエンザ治療薬が用いられ、発症後48時間以内という早い段階から使用すると高い効果が期待できます。インフルエンザの患者さんで気管支喘息、心臓疾患、腎臓疾患を抱えている方には重症化リスクが高いため、インフルエンザ治療薬での積極的な治療が検討されます。
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