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一般社団法人 虎ノ門中村クリニック神谷町院
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排尿障害

排尿障害

排尿障害とは、排尿に異常がある状態で、「尿が出にくい」「尿の勢いが弱い」「尿が近い」「尿がもれる」など、尿をうまく出す事、溜めることが出来ない状態を指し、尿をうまく出す事ができない状態を「排尿症状」、尿を溜めることに問題がある状態を「蓄尿(ちくにょう)症状」、排尿後に問題がある「排尿後症状」に分けられます。

排尿障害の原因

排尿障害のうち排尿が上手くできない「排尿症状」の原因は、前立腺肥大などで膀胱から尿道までの間で尿の通過が妨げられる場合と、神経因性膀胱などで膀胱の収縮が上手くできない場合に起こります。畜尿症状の原因は、膀胱内の尿量が少ないのに膀胱排尿筋が収縮するなど、筋肉のコントロールに問題が起こることで現れます。

排尿障害の症状

排尿障害の症状には、「尿が出にくい」「残尿感」「尿失禁(切迫性尿失禁・腹圧性尿失禁)」「頻尿(夜間頻尿・昼間頻尿)」などがあります。

排尿障害の治療

排尿障害の治療には、行動療法、薬物療法、手術があります。行動療法では骨盤底筋を鍛える体操をとりいれたり、排尿時間をコントロールする訓練である「膀胱訓練」を行います。薬物療法では尿を出やすくする薬や、畜尿機能を改善するお薬を使います。これらでも症状が改善しない場合は手術が検討されます。

初診時には特に詳細な問診と、症状に応じた検査を行い的確な診断を行います。 一般的な診断方法には以下のようなものがあります 。

1アンケートを用いた症状の評価(国際前立腺症状スコア、過活動膀胱症状スコア、尿失禁症状・QOL評価質問票): アンケート調査を行うことで、聞き漏れがなく症状の把握ができ、症状の重症度も評価できます。
2排尿日誌: 3日間程度、①排尿時間、②排尿量、③飲水量、④失禁の有無などを日誌に記載していただきます。自宅での排尿習慣を把握します。
3尿検査: 膀胱炎などの感染やがん等の悪性腫瘍がないことを確認します。
4採血: 腎機能障害がないか、また男性では前立腺がんの可能性がないかPSA(前立腺特異抗原)を測定します。
5超音波検査: 尿をしっかり排出できたか残尿量を測定したり、水腎症といって腎臓の腫れがないかどうかを調べます。そのほか超音波検査では、前立腺肥大の程度を調べるために体積を測定したり、腎臓や膀胱などに悪性腫瘍がないかどうかも調べることができます。放射線被ばくはなく安心して検査を受けていただけます。

排出障害改善薬

主なものには,α1受容体遮断薬、PDE5阻害薬、5α還元酵素阻害薬があります。

薬剤作用の仕方特徴
α1受容体遮断薬膀胱、前立腺、尿道の緊張緩和早期に効果を自覚
PDE5阻害薬膀胱、前立腺、尿道の緊張緩和
血流改善
作用部位が豊富
5α還元酵素阻害薬前立腺サイズの縮小効果が出るまでに時間がかかる

蓄尿障害改善薬

主なものには,抗コリン薬やβ3受容体刺激薬があります。

薬剤作用の仕方特徴
抗コリン薬異常な膀胱収縮を抑える内服薬の種類が豊富
β3受容体刺激薬蓄尿時の膀胱容量を増大させる副作用が少ない

※ 治療の過程でさらに詳しい検査が必要と判断した場合は、連携病院や基幹病院を紹介することもあります。

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