血管腫は良性腫瘍のことで血管が拡張したり増殖したりすることでできます。この血管腫を原因疾患として「赤あざ(赤いあざ)」が現れます。この血管腫にはいくつかの分類がありますが、ここでは以下の4種類に分類します。
乳児血管腫(イチゴ状血管腫)、毛細血管奇形(単純性血管腫)、静脈奇形(海綿状血管腫) 動静脈奇形
血管腫の原因は、生まれつきのものもあれば、成長過程で現れてくるものもあります。血管腫の種類によりそれぞれに原因が異なります。
生後まもなく赤い斑点ができ、1才をピークに大きくなります。その後はゆっくりと赤みが落ち着き低学年くらいには赤みが引いていきます。イチゴ状血管腫の治療は基本的には経過観察を行います。
生まれつき毛細血管に異常がある状態で、奇形に分類されます。自然に赤みが消えることはなく、成長に伴い色が濃くなったり大きくなったりします。治療にはレーザー治療、手術などが検討されます。
静脈奇形は生まれつき静脈の成分が腫瘤化したもので、大きさも様々で、痛みを伴う事もあります。治療方法としては、硬化療法・手術が検討されます。
動静脈奇形は、通常は動脈から毛細血管を通って静脈に流れる血液が、血管にできた塊のため毛細血管を通らず、動脈から静脈に直接流れ込む病気です。腫瘍が小さい場合は手術して切除がされますが、病変が大きな場合は切除が困難になる場合もあります。