掌蹠膿疱症は細菌感染で生じたものではない膿疱が手や足の裏に発生する病気で、その原因ははっきりとはわかっていません。膿疱ははじめ小さな水疱として生じ、徐々に膿疱へと変化します。やがて膿疱が乾き、かさぶたとなって剥がれ落ちます。
公益社団法人 日本皮膚科学会ホームページより転載
掌蹠膿疱症の原因はまだ詳しくはわかっていません。ただ扁桃炎や副鼻腔炎、歯周病などの感染症が発症にかかわっている事が知られています。
手のひら、足のうらに水疱が多数生じ、次第に膿が溜まって膿疱へと変化します。膿疱はやがて乾わき、かさぶた状になり剥がれ落ちます。この現象を次々と繰り返します。重症の場合、手や足の裏の皮膚が厚くなってひび割れ、痛みを伴うようになります。
範囲が広い場合は重症度判定および合併症検索のために採血・採尿を行うことがあります。(白血球・CRP 陽性・ IgG 又は IgA 上昇 低蛋白血症,低カルシウム血症 , ASLO 高値,肝・腎・尿所見)
掌蹠膿疱症の治療は、原因となっている副鼻腔炎や歯周病、扁桃炎など感染性の病気の治療と外用治療を平行して行います。皮膚症状にはステロイド外用薬、ビタミンDが含まれた塗り薬が使用されます。塗り薬で症状が改善しない場合は紫外線を照射する光線療法やビタミンA誘導体、免疫抑制剤などの服用による治療がされます。
症状のヒアリング
皮膚診察
外用治療 内服・生物製剤等の治療を要する場合は専門医療機関をご紹介します。
※ 治療の過程でさらに詳しい検査が必要と判断した場合は、連携病院や基幹病院を紹介することもあります。