アナフィラキシーとは、アレルギーの原因となっている食べ物を口にしたりした後に全身にさまざまなアレルギー反応による症状である「じんましん」「赤み」「かゆみ」「息苦しさ」が現れる事を指します。アナフィラキシーの特徴は、症状が数分から数時間の内に突然現れ、皮膚や粘膜の症状に加え、血圧の低下や呼吸器系の症状を伴います。
アナフィラキシーの原因は、アレルギーを起こす食べ物や薬を体内に取り入れたときに起こります。また、ハチに刺されることでアレルギーを起こす毒素が体内に入ることで引き起こされます。 アレルギー症状を引き起こすヒスタミンやブラジキニンなどの物質が過剰に生成されることで、全身に強いアレルギー症状が同時に生じるアナフィラキシーを引き起こします。
アナフィラキシーを起こすと「じんましん」「かゆみ」「皮膚が赤くなる」「粘膜が腫れる」「瞼がはれる」などの皮膚や粘膜の症状と、「息切れ」「せき」「呼吸音が強くなる」「血圧の低下」「湿疹」などの症状が併せて起こります。また急激な血圧低下で意識を失うアナフィラキシーショックも1割程度みられます。
アナフィラキシーを発症した場合は、早急な対処が必要になります。症状が比較的軽い場合はアレルギー症状を抑える抗ヒスタミン薬、気管支を広げる気管支拡張薬を用います。呼吸困難や意識消失など非常に重篤な場合はアドレナリンの筋肉注射を行います。
症状のヒアリング・診察
緊急処置(点滴やアドレナリンの皮下注射)
必要に応じ採血・点滴
内服治療
再診
※ 治療の過程でさらに詳しい検査が必要と判断した場合は、連携病院や基幹病院を紹介することもあります。