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一般社団法人 虎ノ門中村クリニック神谷町院
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粉瘤

粉瘤(アテローム)

粉瘤(アテローム)は、皮膚の表皮部分が袋のようになり、ここに皮脂や角質が溜まることで皮膚が盛り上がってくる病気です。粉瘤が形成されることが多い場所には背中、首、顔面などです。細菌が感染すると化膿して痛みを引き起こす事もあります。粉瘤は一度生じると放置することで治ることはありません。

アテローム

粉瘤の原因と種類

皮膚の内部にできた袋の中に、角質や皮脂が溜まっていきます。粉瘤がおこる原因はまだわかっていないのが現状です。時間が経過することで角質や皮脂がさらに溜まり徐々に大きくなる事もあります。耳の周辺から、肩、背中に粉瘤が多発する患者さんも多く、体質的にできやすい人がいるようです。

そのほか、外毛根鞘性嚢腫や多発性毛包嚢腫というアテロームもあります。粉瘤よりやや硬いしこりができる外毛根鞘性嚢腫は頭部にできます。多発性毛包嚢腫は20~30個と多発したしこりで、腕、首、わきなどに起こり、粘度の高い黄色い内容物が溜まります。

粉瘤の症状

通常は痛みやかゆみなどの症状はありませんが、触ると小さなしこりがあります。顔や首など普段目につく場所の場合は早めに気付くことがありますが、背中などにできると粉瘤が大きくなるまで気づかない事も多くあります。細菌の感染などにより炎症を起こすと痛みが生じる事があります。粉瘤のふくらんだ「しこり」の中央に黒い点が現れることがあります。しこりを強く圧迫することで破れることがあり、破れた場合、不快な臭いのする角質が排出されます。

また、粉瘤で炎症が起こるとプロプリオバクテリウムが増殖し、プロピオン酸が産生されます。このプロピオン酸が粉瘤の悪臭の原因です。粉瘤から悪臭のあるものが出てきても、絞り出そうとはせず拭うだけにして早めに受診してください。

粉瘤の検査

検査では、超音波で大きさ、炎症の有無をしらべるとともに、脂肪腫との鑑別を行います。

粉瘤の治療

粉瘤の治療は、局所麻酔を注射し、切開して腫瘍を取り除く手術をします。袋が小さな場合はへそ抜き法という治療を行います。この場合、傷跡が小さいのが特徴です。粉瘤が炎症(炎症性粉瘤)となっている場合は、局所麻酔を注射し、皮膚を切開して溜まった膿を洗い流します。これを1週間程度継続し、炎症を鎮めます。

手術を行うにあたって

診察を行い、粉瘤の大きさや部位、炎症の有無、炎症の既往、エコー所見などを確認した上で、手術を行うかの判断をします。また患者さんの希望も伺いながら最適な治療方針を提案します。

また、炎症性粉瘤の場合は、抗生剤の内服、切開による排膿、摘出手術があります。炎症の程度により摘出手術は行えない場合もありますので、その場合は切開排膿処置を行い、炎症が収まってから摘出手術を行う場合もあります。

手術後の注意

通院: 手術翌日に来院しキズのチェックをします。1週間目に来院し抜糸を行います。
入浴: シャワーについては翌日から可能です。
運動: 運動については手術を行った部位により異なるため、術後に説明します。
飲酒: 手術当日と翌日は飲酒を控えるようにしてください。

摘出手術後に起こりやすいトラブル

血腫: 血腫は縫った箇所に血液がしみ出て血の塊ができることです。血腫を起こしやすいと判断した場合、ドレーン(ストロー状のチューブ)を入れて予防します。

化膿: まれにですが化膿を起こす事がありますので抗生剤の予防投与を行います。炎症性粉瘤を摘出する場合は化膿する確率が上がりますので、排膿を行ってから、時期をおいて摘出手術を行います。

肥厚性瘢痕・ケロイド: キズを修復する反応としてキズが盛り上がり硬くなります。これは肉芽組織の増殖によって起こります。通常半年から1年くらいで平坦に変化していきますが、長引く場合は肥厚性瘢痕・ケロイドと呼ばれます。ケロイド体質の方は、内服薬などを使いながら診療に診ていきます。

料金

下記の金額は全て税込価格となります。

切除手術 保険診療3割負担
露出部の2cm未満 5,478円
露出部の2cm以上4㎝未満 12,111円
露出部の4cm以上 14,388円
露出部以外の3cm未満 4,224円
露出部以外の3cm以上6㎝未満 10,659円
露出部以外の6cm以上12㎝未満 13,728円

※ 診察料、検査料(エコー・病理検査など必要な場合)、お薬代、テープ代が別途かかります。
※ 露出部とは半袖半ズボンの格好で露出している部位。顔、首、頭、膝・肘より先(ただし足の裏は非露出部)非露出部とは隠れている部位

当院での検査・治療の流れ

皮膚状態の確認

治療(抗生剤等内服、手術)

再診

手術した場合は抜糸

※ 治療の過程でさらに詳しい検査が必要と判断した場合は、連携病院や基幹病院を紹介することもあります。

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