扁桃は、リンパ組織の一つで外部から入ってくる細菌やウイルスなどの病原菌が、気管や肺に侵入するのを防ぐ機能を持っています。この扁桃は、咽頭扁桃、舌根扁桃、耳管扁桃、口蓋扁桃の4つで構成されています。扁桃肥大はこの口蓋扁桃が肥大した状態を指し、7歳をピークとし3歳ころから大きくなります。
アデノイド(咽頭扁桃)は、上咽頭にあるリンパ節のかたまりです。2歳から大きくなり、6歳ころにピークを迎えます。アデノイド肥大は一般的に扁桃肥大より症状が出やすいのが特徴です。
扁桃肥大は無症状の場合もありますが、症状が起こるとすれば、食事がしにくい、いびきや睡眠時無呼吸症候群などです。
アデノイド肥大の症状は、中耳と鼻をつなぐ耳管が圧迫され狭くなることで、耳鳴りがおこなったり、耳が聞こえづらかったり、鼻づまりを起こすなどがあります。
扁桃肥大・アデノイド肥大があっても症状がなければ経過観察で問題ありません。鼻詰まりやいびき、食事がしにくいなどの症状がある場合は、受診をおすすめします。手術が必要な場合は連携病院をご紹介します。
鼻腔や咽頭・扁桃の状況を確認
鼻腔を広げる薬などで保存的に治療
必要に応じCT検査
※ 治療の過程でさらに詳しい検査が必要と判断した場合は、連携病院や基幹病院を紹介することもあります。