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一般社団法人 虎ノ門中村クリニック神谷町院
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紅斑

紅斑

紅斑は症状名で、環状を呈する紅斑には様々な病気があります。その種類には、遠心性環状紅斑、慢性遊走性紅斑、多形滲出性紅斑、結節性紅斑、リウマチ性環状紅斑、シェーグレン症候群、全身性エリテマトーデス、匍行性迂回状紅斑がありますが、遠心性環状紅斑以外は、まれな疾患です。

環状紅斑

境界のはっきりした紅斑で、同心円状に拡大していきます。辺縁に行くに従い赤みが強くなり、堤防上に盛り上がっています。また、中心部は退色しているのが特徴です。

多形滲出性紅斑

境界がはっきりした円形や楕円形の紅斑が全身にできます。特に手足の甲に起こりやすく、症状が強い場合には辺縁に水疱を形成する場合もあります。

結節性紅斑

四肢によくできる境界があまりはっきりしない紅斑です。盛り上がりを認める場合もあります。他の紅斑との大きな違いは、押すと痛むということで症状として圧痛を伴います。

特発性(原因不明):遠心性環状紅斑
感染症に伴う環状紅斑:慢性遊走性紅斑、リウマチ性環状紅斑
膠原病に合併する環状紅斑:シェーグレン症候群、全身性エリテマトーデス
悪性腫瘍に伴う環状紅斑:匍行性迂回状紅斑

紅斑の原因

環状紅斑

原因としては薬剤、ウイルス感染、細菌感染ほか、シェーグレン症候群や亜急性皮膚エリテマトーデスなどの膠原病などの内科疾患を原因として発症することもあると考えられています。

多形滲出性紅斑

薬剤やウイルス感染症(単純ヘルペスウイルス)、細菌感染(マイコプラズマ、溶血レンサ球菌)により起こします。なかでも薬剤が原因で起こるケースが多くあります。また、原因不明の特発性多形滲出性紅斑は節の変わり目に起こりやすい特徴があります。

結節性紅斑

原因については薬剤、細菌感染、ウイルス感染により続発した感染アレルギーとさまざまです。ベージェット病や潰瘍性大腸炎、クローン病などの内科疾患を原因とすることもあります。

紅斑の症状

環状紅斑

環状紅斑の症状は紅斑以外には無症状の場合が多いとされていますが、辺縁に僅かな鱗屑の付着や、かゆみを覚えることもあります。

多形滲出性紅斑

無症状の場合が多いとされていますが、紅斑の辺縁に水疱を形成したりすることもあります。

結節性紅斑

結節性紅斑の症状は、盛り上がりのある紅斑が四肢に起こり、押すと痛みを感じます。

紅斑の治療

環状紅斑

副腎皮質ホルモンの外用と抗アレルギー剤の内服を行います。かゆみがあり拡大傾向にある場合はステロイドの内服を行います。ステロイドの内服を行っても好転しない場合は内科的疾患との合併の可能性もあるので全身的な検査を行います。

多形滲出性紅斑

原因を特定し薬剤が原因である場合は、その使用を中止します。細菌感染であれば抗菌薬の内服を行います。ウイルス感染の場合は、抗ウイルス薬の内服を行います。

結節性紅斑

まず安静を徹底し痛みが強い場合は痛み止めを用います。安静により症状の完全が無い場合はステロイドの内服、ヨウ化カリウムを用います。

紅斑症
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