診療予約
TOPへ
一般社団法人 虎ノ門中村クリニック神谷町院
虎ノ門中村クリニック
03-6823-1409
オンライン予約

待ち時間の目安

憩室炎(けいしつえん)

憩室炎(けいしつえん)

憩室炎は憩室に炎症が起きた状態で、多くの場合大腸で起こります。大腸を構成する壁の中間ほどにある「筋層」の弱くなった場所に憩室は起こります。この憩室が炎症を起こす疾患を憩室炎といいます。

憩室は大腸壁上に5~10㎜程度の袋状のへこみができます。憩室は多くの場合、無症状ですが憩室内に細菌が集まり可能して症状が起こる場合があります。また、大腸壁を通る血管が破損して出血すると大腸憩室出血となります。憩室はどの年齢層にも発生すると考えられていますが、大腸を支える筋層が弱まると発症しやすくなります。

お腹が痛い

憩室炎の原因

大腸に憩室がある憩室症の方の憩室に小さな穴ができ、そこから細菌が入り炎症を起こすと憩室炎になります。憩室炎は40歳以上の方に多くおこり男女比は3:1と男性が多くなります。憩室ができる原因は加齢により腸管を支える筋肉が薄くなることが主な原因です。

また便秘がちの人は大腸内圧が上がることで筋肉の弱い部分が外側に飛び出してしまい憩室となります。このほかストレスなどで緊張状態が続くと大腸の収縮が促進され、腸管内の圧力が上昇することもあります。

憩室炎の症状

憩室があるだけの場合、症状が無いことがほとんどですが、細菌などの感染により憩室炎になった場合は、腹痛や発熱などの症状がでます。腹痛は左右の下腹部に痛みを感じる場合が多く、これは憩室炎が上行結腸やS状結腸に発生しやすいことを表しています。

憩室炎の検査

腹痛、発熱などの症状がある場合は血液検査で炎症の強さを調べます。緊急処置が必要かなどを確認するために腹部超音波検査(腹部エコー検査)、CT検査(提携病院にて検査)、内視鏡検査(提携病院にて検査)などで大腸の状態を検査します。

血液検査

憩室炎の発症を白血球数やCRP値で確認します。(憩室炎の場合白血球数、CRP値が上昇します)そのほか血液検査では大腸憩室出血が発生しているかも調べます。

腹部超音波検査(腹部エコー検査)

腹部超音波検査では憩室炎の発症の有無や、発症している場合はその症状がどこまで広がっているかも含めて検査します。

内視鏡検査(大腸カメラ)

内視鏡検査では大腸内の観察を行います。血便が出ている方は内視鏡検査により出血部位の確認を行います。内視鏡検査ではそのほか大腸がんや炎症性大腸炎などがないかも調べていきます。

憩室炎の治療

憩室炎が起きた場合は抗生剤の服用と食事制限を行います。炎症が強い場合は入院になります。憩室炎は一度治癒しても再発する可能性が高いため、普段の食生活を見直す必要があります。野菜や海藻類など食物繊維を豊富に含んだ食べ物を摂るように心がける事で再発の予防になります。

当院での検査・治療の流れ

症状のヒアリング・腹部診察

腹部超音波検査と採血、C T等で評価

内服治療/点滴治療を開始

  • 腸粘膜を保護するため基本的に絶食が必要です。 炎症反応が高ければ入院での治療を要する場合があります。

炎症反応が改善するまで抗生剤を内服します。

※ 治療の過程でさらに詳しい検査が必要と判断した場合は、連携病院や基幹病院を紹介することもあります。

医療機関の方へ
03-6823-1409 診療時間